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【平成十五年九月】 |
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この夏はとにかく来客（取材）が多かった。ある雑誌に「うれしい七味を調合す」と取り上げていただいた。
「うれしい七味」――――のフレーズに顔がにんまり。
これを書いた方はおそらくお客様にとってうれしいという意味で「うれしい」を使ったのだと思うが、作っている本人は、
自分が、
(1)今年もこんな原料を使って七味を作れることがうれしい、であり
(2)うれしいと感じて下さる方と出会えてうれしい、でありその瞬間にちょっとしたいたずら心で
(3)「スペシャル」などと言って、喜んでいただいている方々にその方用の特別製のものを作れていることがうれしいのである。
尊敬する日本一の剣道具師鈴木さんが「職人の遊び心」と題して「仕上げてナンボというんじゃない。ゼニにはならないんだが、常連のお客さんのためにちょっといたずら仕事をする。一種のわるさなんだけどそこには、よそにはなくって俺んちだけにしかないものを作る快感がある。楽しいから疲れないし、かえって疲れが取れて息抜きになる。（剣道時代平成15年6月号）」と書いている。
今日（9月10日）はまた違った意味でうれしい仕事（秋篠宮殿下のお土産品）をさせていただいた。
この秋もいたずら心をもって「うれしい七味」をうれしくお作り致します。ご期待ください。
--新もの--
◆山椒（平成15年度9月10日初臼）
◆ビロードごま（平成15年9月入荷）
◆ たかの爪（平成15年10月入荷予定）
◆実生柚のす（平成15年11月中旬入荷予定）
※ 関西空港エアロプラザ高島屋にやまつ辻田の商品が並べられることになりました。海外の、日本のお友達になつかしい日本の味を是非お届けください。
※高知県立牧野植物園・世界のスパイス展 平成15年10月12日〜同16年1月18日
やまつ辻田のたかの爪原種、出店予定
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