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【平成十五年二月】 |
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「今」とか「ここ」(この瞬間)とかという言葉が大好きだ。野佛の奈良の佐藤勝彦氏も、剣の御師匠様もこの言葉を好んで使う。
ぼくの仕事は、まさに、「今」「ここ」のこの瞬間を逃しては存在しない、四季おりおりの「旬をすくう」、年に一度の一期一会であると思っている。
秋の催事終了の頃には柚子にかこまれ店のまわりは柚子の香りでいっぱいになる。高知県北川村とを幾度となく往復し、時間勝負で10トンもの柚子を手むきし乾燥をかける。
休む間もなく、平成十四年度産のたかの爪が冷蔵倉庫に入庫され、年末から年明けには最高の四万十川産青のりの出来に神経をはる。
鳴門わかめの「初もの」を横浜になんとか間に合わせたかったが、わかめを海から上げる日が二月十三日、一本一本茎とりをして急いで仕上げても最終日(2月18日)に間に合うか微妙なところだ。
春の行脚(催事)がまた始まる。
すくいとった「季節のしずく」を生かす様に和する様にと調合したい。
--新もの--
◆四万十川産糸すじ青のり 寒採り極上品(平成十五年度産 一月二十五日入庫分)
◆鳴門わかめ(平成十五年度産 二月十七日入荷予定)
◆実生柚のす(無塩)(平成十四年 十一月末入荷分)
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